Captain Fantastic And The Brown Dirt Cowboy

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ジョージ・マーティンのベストワークアルバムを一枚選ぶ 『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』 (The Beatles at the Hollywood Bowl)

私が選ぶジョージ・マーティンの長いキャリアに於ける最高傑作は『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』 (The Beatles at the Hollywood Bowl) である。

    

『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』 (The Beatles at the Hollywood Bowl) は、1977年5月にリリースされたビートルズ唯一の公式ライヴ・アルバム(未CD化)。

 

1964年8月23日と1965年8月30日にロサンゼルスのハリウッド・ボウルで行われたライブ演奏を収録したアルバムである。 

 

まずは、制作過程から見ていきたい。

 

1964年、ビートルズのものなら何でも売れると踏んだアメリカのCapitolレコードは、ビートルズ・サイドにハリウッドボウル公演を録音し、米国内で発売したいと要請。

一方でジョージ・マーティンもビートルズたちもイギリスではもっと良い音がレコードで聴けるのでライブ・アルバムは不要だと考えていた。
何よりも、既発の曲のリリースなどに魅力はないと考えていたことが英での企画に至らなかった最大の理由。

 

それでも、ジョージ・マーティンは公演地へ出向き、米国人と共同で制作を務めた。

 

1964年8月23日
P:ヴォイル・ギルモア / ジョージ・マーティン.E:ヒュー・デイヴィス.2E:不在
演奏曲
1.Twist And Shout
2.You Can't Do That
3.All My Loving
4.She Loves You
5.Things We Said Today
6.Roll Over Beethoven
7.Can't Buy Me Love
8.If I Fell
9.I Want To Hold Your Hand
10.Boys
11.A Hard Day's Night
12.Long Tall Sally

あれは3トラックでレコーディングしたんだ
当時アメリカではそれが普通だった。バンドの録音を2トラックにステレオ録音し、3番目のトラックはボーカル専用にして、ミキシングのときの適当にボーカルの音を上げたり下げたりするんだ。でもハリウッド・ボウルでは、その3トラックはきちんと使い分けられなかった。私は"外国人"だから、あまり口をはさめなかったよ。それでアメリカのスタッフが、何やら妙なミキシングをした。1977年になって、このテープからアルバムを作ってくれと頼まれた時に気づいたのだが、ギターとボーカルが同じトラックに入っていたよ。それにビートルズのライブよりも、18,700人の観客の金切り声を主眼に録音したような感じだった」- ジョージ・マーティン

1964年8月27日 米キャピトル・スタジオにてステレオ・ミックスされた。
P:ヴォイル・ギルモア E:ヒュー・デイヴィス.2E:不在
2トラックにミックス・ダウンし、イコライザーとリヴァーブ・マシーン、リミッターで処理した。
(* 記録には無いが、実際にはモノラルのミックスも存在している。)

 

1964年の録音は没になったものの、米キャピトルは再びハリウッドボウル公演の発売を試みる。


1965年8月29日
P:エンゲマン(クリスチャンネーム不明).E:ヒュー・デイヴィス. 2E:不在
1.Twist And Shout
2.She's A Woman
3.I Feel Fine
4.Dizzy Miss Lizzy
5.Ticket To Ride
6.Everybody's Trying To Be My Baby
7.Can't Buy Me Love
8.Baby's In Black
9.I Wanna Be Your Man
10.A Hard Day's Night
11.Help!
12.I'm Down

この日の演奏は冒頭4曲で、ポール・マッカートニーのマイクにトラブルがあり、まったく彼の声が録音されていなかった。
後年、この8月29日の「A Hard Day's Night」「Baby's In Black」のMC部分、「Dizzy Miss Lizzy」の後半部分が編集によって使われていたことが判明する。

 

1965年8月30日
P:ヴォイル・ギルモア .E:ヒュー・デイヴィス. 2E:不在
演奏曲
1.Twist And Shout
2.You Can't Do That
3.All My Loving
4.She Loves You
5.Things We Said Today
6.Roll Over Beethoven
7.Can't Buy Me Love
8.If I Fell
9.I Want To Hold Your Hand
10.Boys
11.A Hard Day's Night
12.Long Tall Sally

 

この後、ステレオ・ミックスが作られたはずだが記録には残っていない。

 

上記クレジットからみても、1965年の公演にはジョージ・マーティン御一行はレコーディングに立ち合わなかったのではないかと推測される。

 

こうして、テープは10年以上放置されるも、このテープを発見したキャピトル・レコードの社長バスカー・メノンがジョージ・マーティンに再プロデュースを依頼した。
(前年、ドイツ、ハンブルグ時代のライブ音源を収録したレコードが「合法的」にリリースされたことも関係あるかもしれない。)

 

f:id:captainfantastic:20160312203619j:plain

 

1977年1月18日、ロンドンのAIRスタジオで、ジョージ・マーティンとジェフ・エメリック、テープ・オペレーターのナイジェル・ウォーカーが、徹底的なクリーン・アップと再処理を施した。

結果、以下の曲が採用された。
収録曲
Side A
1.ツイスト・アンド・シャウト - Twist And Shout (Medley - Russell) 演奏時間:(1'21")1965年8月30日録音
2.シーズ・ア・ウーマン - She's A Woman (Lennon - McCartney) 演奏時間:(2'47")1965年8月30日録音
3.ディジー・ミス・リジー - Dizzy Miss Lizzy (Williams) 演奏時間:(3'00")1965年8月30日録音(後半部分は前日8月29日の演奏
4.涙の乗車券 - Ticket To Ride (Lennon - McCartney) 演奏時間:(2'19")1965年8月30日録音
5.キャント・バイ・ミー・ラヴ - Can't Buy Me Love (Lennon - McCartney) 演奏時間:(2'08")1965年8月30日録音
6.今日の誓い - Things We Said Today (Lennon - McCartney) 演奏時間:(2'08")1964年8月23日録音
7.ロール・オーヴァー・ベートーヴェン - Roll Over Beethoven (Berry) 演奏時間:(2'11")1964年8月23日録音

 

Side B
1.ボーイズ - Boys (Dixon - Farrell) 演奏時間:(1'58")1964年8月23日録音
2.ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! - A Hard Day's Night (Lennon - McCartney) 演奏時間:(2'30")1965年8月30日録音(曲前のMCは前日8月29日のもの
3.ヘルプ! - Help! (Lennon - McCartney) 演奏時間:(2'16")1965年8月30日録音
4.オール・マイ・ラヴィング - All My Loving (Lennon - McCartney) 演奏時間:(1'56")1964年8月23日録音
5.シー・ラヴズ・ユー - She Loves You (Lennon - McCartney) 演奏時間:(2'11")1964年8月23日録音
6.ロング・トール・サリー - Long Tall Sally (Johnson - Penniman - Blackwell) 演奏時間:(1'55")1964年8月23日録音

 

PRODUCED BY Voyle Gilmore
Recording Engineer,1964 CONCERT - HUGH DAVIES
Recording Engineer,1965 CONCERT - PETE ABBOTT

 

日本の東芝EMIでは1877年にトーマス・エジソンがレコードを発明して100周年記念ということでこのアルバムをリリース。

 

イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌では最高位第1位獲得している。
アメリカでは、「ビルボード」誌では最高位第2位を獲得し、「キャッシュボックス」誌では最高位第3位を獲得している。RIAAからミリオン・セラーを認定。
日本でもオリコンで1位を獲得した。

 

 At The Hollywood Bowl The Beatles

レーベル: ODEON

■ザ・ビートルズ『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』国内盤SHM-CDを予約する 

THE Beatles : Live At The Hollywood Bowl

スーパーライヴ [12 inch Analog] Limited Edition ザ・ビートルズ

レーベル: EMIミュージック・ジャパン

 また、もう一曲、1965年8月30日の「ベイビーズ・イン・ブラック」(曲前のMCは全日8月29日のもの)は1996年「アンソロジー2」から「リアル・ラヴ」がシングルカットされた際、カップリング曲としてリリースされた。

リアル・ラヴ ザ・ビートルズ

レーベル: EMIミュージック・ジャパン

The Beatles - Baby's in Black Live At The Hollywood Bowl  

 

以下は、1977年5月に『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』 (The Beatles at the Hollywood Bowl)がリリースされた際にジョージ・マーティンによって書かれたライナーノーツからの引用である。

 

 このテープを聴き返して、あの時会場を包みこんだ痺れるような熱気を、生のまま猛々しいエネルギー、それらがまざまざと眼の前に浮かび、私は感動するよりほかになかったのだ。

 自信はまったくなかった。私がこの困難な仕事をひき受けたのは、私の中の愛がそうさせたのだ、と言ってもよい。

 私たち(マーティンと録音技師のジェフ・エメリックのこと)はこの3トラック・テープをマルチ・トラックに移し変え、リミックスし、フィルター、イコライザー処理を加え、最後にテープをくまなく磨いた。

 演奏についてはいささかも手を加えていないし、ダビングは一切行われなかった。このレコードは、二度と繰り返されることのない歴史の一断面なのである。

 

 いまや時代は変わって、ビートルズの出現した当時の異様な興奮は遠い伝説になりつつあるかもしれない。今年9歳になる私の末娘ルーシーに最近こう質問された。「おとうさん、昔ビートルズの録音をやっていたことがあるんでしょう。ね、教えて。ビートルズって、今のベイ・シティ・ローラーズ(BCR)と同じぐらいグレイトだったの?」

 意外な質問だったが、私はこう答えた。「いや、ローラーズほどではなかったね。それほどじゃなかった」いまはこれでいい。そのうちルーシーにも分かる時が来るだろう。
 
 ジョン、ポール、ジョージ、そしてリンゴ、君達にもう一度お礼を言いたい。
   どうもありがとう。

                            ジョージ・マーティン(Sir George Henry Martin、CBE、1926年1月3日 - 2016年3月8日)