プリンス(Prince)の死
独創性の高い作品で世界の音楽シーンに大きな影響を与えたロックミュージシャンのプリンスさん(本名・プリンス・ロジャース・ネルソン)が21日、米ミネソタ州ミネアポリス近郊の自宅で死亡しているのが見つかった。
ミネアポリス出身。1978年にアルバムデビューし、ポップス、ロック、ファンクを融合したスタイルや過激な歌詞で注目を集めた。80年代に入り、アルバム「1999」(1982年)や同名の映画も公開された「パープル・レイン」(84年)が大ヒットし、世界的スターとなった。
音楽業界のあり方にもたびたび反発し、レコード会社から離れたり、抗議を込めて顔に「スレイブ(奴隷)」と書いたりした。発音できない記号を名前にし、「以前にはプリンスとして知られたアーティスト(The Artist Formerly Known As Prince)」と呼ばれていたこともあった。
近年も精力的にツアーを続けていたが、米メディアによると、4月上旬にアトランタで予定されていたコンサートは、インフルエンザを理由に延期された。14日に公演した後も体調が悪化し、病院で治療を受けた後、自宅で療養していたという。
死因は明らかにされていない。